執筆者
弁護士 宮崎晃
保有資格 / 弁護士・MBA・税理士・エンジェル投資家
BtoBとは、企業間取引のことで、「Business-to-business」の略です(B2Bということもあります。)。例えば、製造業者(メーカー)と卸売間、または卸売と小売間など、企業の間での商取引があげられます。
※対照的な用語は、企業対消費者間取引(Business-to-consumer, B2C, BtoC)です。
マーケティングと一口に言っても、ターゲットが法人か個人かでは、効果的な活動内容が変わってきます。
ここでは、BtoBマーケティングの特徴について、紹介します。
転客特性 |
製品・サービス特性 |
①顧客数が限定され、特定しやすい
②エンドユーザーと購買意思決定者が異なる
③購買意思決定に複数の人物が関与する
④購買意思決定のプロセスが複雑
⑤決まった予算計画(時期・金額)に基づいて購買される
⑥取引関係が長期に渡って続く (組織の「保守性」・「硬直性」)
⑦顧客企業の競争力に貢献するか否かがKBF(購買決定要因)となる |
①高額になることが多い
②専門品(カスタマイズ)要求が強い
③顧客企業の戦略転換/
事業の成功一不成功により
取引量が変動する
④「ソリューション化」が求められる |
※当然すべてのビジネスに当てはまるわけではない
BtoBにおけるセグメンテーション、ターゲティング
BtoB マーケティングにおいて、ターゲットを検討するパターンは次のとおりです。
Ⅰ.どの業界をターゲット?
Ⅱ.業界の中のどの企業をターゲット?
Ⅲ.どのDMUを、どういう順番で、どう攻める?
また、BtoBにおけるセグメンテーションの切り口例は次のとおりです。
変数(切り口)
|
■産業・地理的変数
・業種・売上規模・従業員数
・距離・(地域によって異なる)規制・競合の違い |
■行動変数(企業の購買意思決定の違いに着目)
・民間か?政府系か?
・意思決定プロセスの長・短
・キーパーソンの役職
・新規購買/継続購買
(以下、心理的変数に近い)
・顧客の志向:(例)リスクをとるか?とらないか?
・価値観:(例)権威を重んじるか否か? |
■顧客と自社の関係性変数
・過去の取引履歴:(例)新製品の営業は旧製品の顧客に優先的に
・営業マンの訪問回数:(例)過去1年の訪問数2件未満に、集中営業
・営業のプロセス段階:(例)過去にパンフ送付に留まった顧客にアプローチ |
セグメンテーションについて、くわしくはこちらをごらんください。
ターゲティングについて、くわしくはこちらをごらんください。
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