モンスターペイシェントに警察が対応してくれる？

警察は、事件の場合、犯罪の可能性があるとして110番通報により出動して対応します。つまり、犯罪が起これば警察は当然対応することになります。モンスターペイシェントについていえば、医療スタッフを殴る（暴行・傷害罪）看護師のおしりを触る（強制わいせつ罪）院内で怒鳴って周りに迷惑をかける（威力業務妨害罪）院内にとどまって帰らない（不退去罪）したがって、モンスターペイシェントの具体的な行動が犯罪に関するものであれば、警察に通報して対応を求めるようにしましょう。

「モンスターペイシェント」とはどういう意味ですか？

モンスターペイシェントとは、医師や看護師などの医療従事者に暴力や暴言をふるう、理不尽な要求を繰り返す、診療費を踏み倒すなどの自己中心的な行動をとる患者やその家族のことを指して使用されています。度を超えたと要求を行うというところが「モンスター」という表現につながっている言葉です。

モンスターペイシェントを出入り禁止にすることはできますか？

モンスターペイシェントを出入り禁止にすることは可能です。医師には、応召義務がありますが、正当な理由が拒むことができます。モンスターペイシェントについて、正当な理由があるとして応召義務違反にならないとして、病院の施設管理権に基づいて、以後の出入りを禁止することは違法ではありません。ただし、あくまで「正当な理由」があるといえるかどうかがポイントになります。患者側と事実の認定や評価を巡って争いになる可能性もありますので、弁護士に相談してアドバイスをもらいながら対応していくべきでしょう。

モンスターペイシェントに損害賠償請求はできますか？

モンスターペイシェントの行為が不法行為に該当すれば、病院側から損害賠償請求をすることはできます。先ほどの、犯罪に当たるような行為は民事でも不法行為に該当すると考えられます。モンスターペイションとの物理的な距離を取ることが最優先ですが、事後的に損害賠償請求を行うことも選択肢として検討する必要があるでしょう。