弁護士コラム

ビジネスにおけるプレゼンの技術

ビジネス・スキル
執筆者
弁護士 宮崎晃

弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士

所属 / 福岡県弁護士会・九州北部税理士会

保有資格 / 弁護士・MBA・税理士・エンジェル投資家

パソコン営業先のお客様、会社の上司、セミナーの聴衆、採用面接など、ビジネス・パーソンが相手を説得しなければならない機会は、数多くあります。

相手を説得するためには、プレゼンの能力があるととても有益です。

ここでは、ビジネスにおいて役に立つ、プレゼンの技術について、ご紹介します。

 

プレゼンの目的

プレゼンテーションは何のためにあるのでしょうか?
それは、「聴き手」に話し手の望む行動を起こしてもらうためです。

冒頭の例では、お客様、上司、聴衆、採用担当者といった「聴き手」に、例えば、「発注してもらう。」「企画のゴーサインをもらう。」「購入してもらう。」「採用してもらう。」などの行動を起こしてもらうことが目的となります。

 

プレゼンの準備

プレゼンテーションを成功は、「プレゼンの準備」にかかっていると言っても過言ではありません。

プレゼンの準備とは、次のステップを一つひとつ考えることです。

プレゼン準備

この整理ができているだけでも、プレゼンは格段に変わるはずです。

 

ステップ1:目的を押さえる

前述したとおり、プレゼンの目的は、「聴き手」に話し手の望む行動を起こしてもらうことです。

言い換えると、聴き手がどんな状態になってほしいのかを考えることでもあります。
決して自己満足で行なうものではありません。

 

ステップ2:聴き手を理解する

目的、つまりゴールを明らかにしたら、次に、出発点、つまり聴き手の状態を把握します。

具体的には、聴き手の認識(何を知っていて、何を知らないのか)、テーマに対する意見(テーマについてどのような考えをもっているのか)、感情(テーマに対してどのような感情を抱いているのか)を理解します。

相手の情報が集まれば、その人を動かすために、何が効果的かが理解できます。

 

ステップ3:聴き手の導き方をきめる

聴き手をプレゼン前の状態(出発点)から、プレゼン後の状態(目的)にするために、どのように導くかを考えます。

具体的には、聴き手の認識、意見、感情を想定しながら、①「何を伝えるか」を考え、その上で②「どのように伝えるか」を決めていきます。

①「何を伝えるか」

前述のとおり、プレゼンは自己満足ではいけません。
常に、聴き手の視点で、聴き手が持つであろう疑問や質問を考え、取り上げるべき話題と、伝えたいメッセージをどんな表現で言うかを決めます。

②「どのように伝えるか」

①で決めた話題とメッセージを、どんな順番で、どんな演出効果とともに伝えるかを考えます。

どんな順番で、話題やメッセージを展開していくかを「ストーリーライン」といい、このステップではとても重視します。

 

また、パワーポイント等で資料を作成することが多くあると思いますが、これらの資料は、このストーリーラインを決めてから作成するのがポイントです。

いきなり、資料を作成すると、説得力を欠く資料となったり、無駄な資料を作成しかえって時間がかかったりします。

 

以上の準備を経てることで、効果的なプレゼンが可能となります。

 

 


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